「二足歩行=腰痛肩こりの原因」それって本当!?

こんにちは

凄腕テクニックナビゲーターの小川です。

 

このブログでは

健康を実現するための治療技術や治療の考え方を中心に、

治療の面白さや興味深い話、人体の不思議など、

当たり前なんだけどそれって常識、非常識?

という内容をお伝えしたいと思います。

「二足歩行=腰痛肩こりの原因」説

腰痛や肩こりの原因は様々言われています。

その中で有力な説としてあるのが

「二足歩行の人間は腰痛肩こりになることは必然である」

ということ。

 

大まかに解説すると、

 
二足歩行によって

・脊柱が垂直になり、椎骨や椎間板への負荷が増大する

・常に不安定な状態でいることを強いられるようになる

・腰部、頸部は脊柱を支える構造が筋肉のみとなるためより負担がかかりやすい

ということが起こり、肩こりや腰痛になるのは人間にとって必然だ!

というのが、「二足歩行=腰痛肩こりの原因」説

 

確かに、言われてみればそうだなということがありますね。
 

でも、そんなことを言われたら、

腰痛や首肩こりで悩んでいる人は

「人間をやめてください!」

ってことになりますよね(苦笑)

 
まぁ、さすがにそんなことは言えないので、

「しょうがないよね、人間だもの」

という、アドバイスができるぐらいでしょうか・・・

 

どちらにしても、あまりいい気分ではないですね。

本当に二足歩行が、腰痛肩こりの原因なの?

で、ここからが本題です

 

本当に、二足歩行が腰痛肩こりの原因であるならば、

相当悩んでいる人が多いはずだ!!
 

ということで調べてみました。
 

平成28年 国民生活基礎調査によると
現代の腰痛、首肩こりに悩む方は

ざっくりと計算して

腰痛は10人に1人
 男性:腰痛(人口1000人あたり91.8)
 女性:腰痛(人口1000人あたり115.5)

首肩こりは12人に1人
 男性:肩こり(人口1000人あたり57.0)
 女性:肩こり(人口1000人あたり117.5)

 
となっています。

(ちなみに、病気や怪我の自覚症状ランキングでは1位と2位です)

 

このデータをどう見るか・・・

 

ぶっちゃけ思った感想で言うと

二足歩行が原因というには、少なすぎません?

 

本当に二足歩行が、人間を腰痛肩こりにさせている悪の根源(?)なのであれば、

もう少し悩んでいる人が多そうな気がします。

(潜在的に抱えている、という見方もできると思いますが)

 

二足歩行が腰痛や首肩こりに関連する一つの要素であるということは、

確かにそうなのかなと思いますが、

そもそもの原因として考えるには至らないと考えます。

なぜ、二足歩行説が言われるようになったか?

これは、腰痛や首肩こりで悩んでいる人から見たら、

「なんだよ」と思ってしまうような背景があるようです。

 

まず、腰痛だったり、肩こりの原因って、

医学的にはそこまで研究されていない分野なんですね。
 

理由としては、生命に直接関わるものではないからです。
 

医学は、やはり生命の危機があるかないかで、

研究の対象の度合いが変わってきます。
 

現在は、QOL(クオリティオブライフ)など生活の質の向上にも注目されてきましたが、

それも、怪我の復帰などのリハビリを中心に考えられているようです。
 

腰痛では、死なないじゃないですか、

肩こりで両腕が動かなくなるなんてことはないじゃないですか。
 

だからこそ研究が後回しにされ、

そして、結果として二足歩行説が有力になってきたようです。

内容としても、確かにわかりやすいですし納得できるものですしね。
 

さて、ここからは、僕の超個人的な見解ですが、

この二足歩行=腰痛首肩こり説

ぶっちゃけ、好きではありません。

 

なぜか!?

もちろん、数ある説の一つなので、

有力な原因候補であるということはありますし。

臨床上、重力問題が原因でかかる体の負担部分を施術すると、

ウソみたいに全身の症状が軽くなる施術もありますので、

二足歩行が腰痛に関連することは確かにあるでしょう。

 

問題は、その使われ方です。

 

腰痛持ちの方の患者さんの慰めとして使われるならまだいいですが、

治療家が、腰痛を治せない言い訳としてつかえる

という側面があるんですね。

(もちろん、そんな方は少数だとは思いますが・・・)

 

二足歩行だから腰痛になった!?

ノンノン、人間は思った以上に丈夫にできています。

人間は二足歩行をし始めて350万年の歴史があります、

その進化の過程でベストな体が作られてきています。

 

「人間だもの」

と諦めるのではなく、

目の前の患者さんと、腰痛を改善させるにはどうしたらいいか、

ということを真剣に向き合って、導いていければ良いな、

と考えています。

 

今回の記事もあなたの技術向上のお役に立てれば幸いです。

では、またお会いしましょう